「九谷 我谷」(京都)

Filed under: 上出惠悟,個展,出店・出品 — @ 2014年3月26日

上出惠悟が出品する展示のご案内です。

石川県の山中温泉より大聖寺川に沿って上流へ車を走らせると、我谷ダムが見えてくる。冨士写ヶ岳の麓にある小さなダムだ。更に上流へ進むと今度は九谷ダムが広がっている。本展はこの二つのダム建設によって水没した集落、我谷村と九谷村にそれぞれ伝えられた稀代なる工藝品、我谷盆と九谷焼に魅せられた二人の作家による器と盆を超えた相互の取組みである。

【我谷盆】生活道具として作られた木の盆といえば平凡であるが、この盆の並ならぬのは堅い栗の丸太をくり出し、のみ跡を残す美しいその彫刻性。

【九谷焼】大聖寺藩の官窯であったが僅か五十年で忽然と消えた色絵磁器。謎めく歴史も然ることながら、圧倒されるはその鮮色さと大胆なる絵画性

◎本展示会は、昨年金沢で開催された「九谷 我谷(G-WING’Sギャラリー)」をもとに新作を加え新たに構成したものです。互いの枠を超えようと模索する両者の取組みにご期待ください。

「九谷 我谷」 森口信一・上出惠悟

現代美術 艸居
2014年4月5日(土)-20日(日)

オープニングレセプション:4月5日 17時-19時

〒605-0089 京都市東山区元町381-2(大和大路通から古門前通を東に入り5件目です)
TEL: 075-746-4456
10:00 – 18:30(会期中無休)

「上出長右衛門窯展」(栃木)

Filed under: 個展,出店・出品 — @ 2014年3月1日

栃木県野木にあるGallery Yamamotoで5年ぶりの個展をさせて頂くことになりました。とても楽しみです。

「上出長右衛門窯展」

2014年3月15日(土)-30日(日)
11:00-17:00
Gallery Yamamoto
栃木県下都賀郡野木町南赤塚786-2
tel:0280-56-2444

上出惠悟個展「硯海の貝」(大阪)

Filed under: 上出惠悟,個展 — @ 2014年2月10日

大阪Yoshimi Artsさんで上出惠悟の個展が開催中です。

本展は昨年行われた東京馬喰町αMでの個展「楽園創造」を関西の皆様にもご覧頂く機会となりますが、新作を加え新たに展示台を新調し一つの個展として再構築したものです。九谷焼、そして磁器の歴史を越えて、私達が生きる時間について語りかける作品にどうぞご期待ください。

 

“硯(すずり)の海に棲む小さな貝は
潮流にさらわれまいと棘を成し古人の余沢に浴するのである”

αM(東京)での個展「楽園創造」の出品作「硯海の貝」に添えた短い文章です。この展覧会で私は東洋から続く磁器の歴史を舞台に、その美しさについて考えました。 磁器という素材は千年先も色褪せぬ強さを持っています。磁器が纏っている時間はまるで仙境のように私達のものとは異なるのです。人の手を通して生まれた形が、そして絵が、火の力を借りて世界に存在し続ける。だから美しく感じるのだと思います。
時間はきっと音も立てずに私達の周りを吹き荒れていて、磁器はいつでも私達を置いてきぼりにするのです。

上出惠悟

   

この度、Yoshimi Artsは、上出惠悟の個展「硯海の貝」(けんかいのかい)を開催致します。

上出惠悟は、九谷焼窯元である上出長右衛門窯の六代目にあたります。窯のディレクションを担い、また、上出惠悟としての作品を発表してきました。

九谷焼の発祥の地、九谷村(現在の石川県加賀市山中温泉九谷町)に足を運び、九谷焼を生み出した先人達に想いを馳せた個展「幽谷」(2011)、次に、先人達が感じていた未来を共有しようとした個展「游谷」(2013)、という二つの「ゆうこく」という世界をYoshimi Artsで見せた上出惠悟は、中井康之氏(国立国際美術館主任研究員)のキュレーションによる、2013年のギャラリーαM(東京)のプロジェクト「楽園創造(パラダイス)-日常と芸術の新地平」において、個展を発表。その展覧会で、他の作品とは離れた位置に作品「栄螺 硯海の貝」が展示されました。今回は、作家の自画像とも言えるこの作品を中心に個展を行います。

是非、ご高覧下さいます様お願い申し上げます。

画像:上出惠悟 「栄螺 硯海の貝」 磁器、墨汁
「楽園創造(パラダイス)-日常と芸術の新地平 vol.3 上出惠悟」ギャラリーαM 展示風景より 2013
撮影:上出惠悟

硯海の貝/上出惠悟

2014年1月31日(金)-2月23日(日)
11:00-19:00 会期中無休
Yoshimi Arts

「九谷 我谷」(石川)

Filed under: 上出惠悟,個展,出店・出品 — @ 2013年11月25日

上出惠悟が出品する展示のご案内です。

石川県の山中温泉より大聖寺川に沿って上流へ車を走らせると、我谷ダムが見えてくる。冨士写ヶ岳の麓にある小さなダムだ。更に上流へ進むと今度は九谷ダムが広がっている。本展はこの二つのダム建設によって水没した集落、我谷村と九谷村にそれぞれ伝えられた稀代なる工藝品、我谷盆と九谷焼に魅せられた二人の作家による器と盆を超えた相互の取組みである。

【我谷盆】生活道具として作られた木の盆といえば平凡であるが、この盆の並ならぬのは堅い栗の丸太をくり出し、のみ跡を残す美しいその彫刻性。

【九谷焼】大聖寺藩の官窯であったが僅か五十年で忽然と消えた色絵磁器。謎めく歴史も然ることながら、圧倒されるはその鮮色さと大胆なる絵画性

「九谷 我谷」 森口信一・上出惠悟

G-WING’S ギャラリー
2013年12月10日(火)-20日(金)

〒920-0011 石川県金沢市松寺町子24-1
TEL : 076-238-0771
10:00〜17:00(会期中無休)

上出惠悟個展「楽園創造―芸術と日常の新地平―」(東京)

Filed under: 上出惠悟,個展 — @ 2013年7月9日

中井康之氏のキュレーションによりギャラリーαM にて上出惠悟の個展を開催させて頂きます。

●日常の中に「理想郷」を求めて

中井康之

われわれが生活する東洋に於いて、「楽園(パラダイス)」に相当する場所(トポス)を表す対象は容易には見出し難いかもしれない。われわれが思い描く「楽園」の多くは西洋起源であり、おそらくは旧約聖書の「創世記」第2章に描かれた「エデン」の地が原型となっていると考えられるだろう。

 主なる神は東のかた、エデンに一つの園を設けて、その造った人をそこに置かれた。また主なる神は、見て美しく、食べるに良いすべての木を土からはえさせ、更に園の中央に命の木と、善悪を知る木とをはえさせられた。
また一つの川がエデンから流れ出て園を潤し、そこから分れて四つの川となった。その第一の名はピソンといい、金のあるハビラの全地をめぐるもので、その地の金は良く、またそこはブドラクと、しまめのうとを産した。

(『創世記[口語]』日本聖書協会、第2章 2:8-12)

このような天上的な力による、さらには豊穣なイメージによる「楽園」ではなく、われわれ東アジアの多くの者が「理想郷」と解釈する対象は、中国、六朝時代の詩人、陶淵明の「桃花源記」に描かれた、桃花の林の奥深くに迷い込んだ漁民が見つけた「桃源郷」に住まう人々の平穏な暮らしぶりではないだろうか。

土地は平らかにして曠(ひろ)く、屋舎(おくしゃ)は儼然(げんぜん)として、良田(りょうでん)美池(びち)、桑竹(そうちく)の属(たぐ)いあり。阡陌(せんぱく)交(まじ)わり通(つう)じ、鶏犬(けいけん)のこえ相(あ)い聞(き)こゆ。

(陶淵明『桃花源記』注者一海知義)

 

今回登場する上出惠悟は、来年で135年を迎えるという九谷焼の窯元・上出長右衛門窯の六代目である。そのような場所に生まれた多くの者がとる行動は、その伝統や因襲といった有形無形の遺産と距離を持つことであり、彼も美術の基礎を東京藝術大学の油画科という場所で学ぶという行動をとっている。その場所で何らかの批判的精神を醸成した上で窯に戻ったのであろう。とはいえ、新たな世紀へと移り変わった時代に、芸術という世界に関わることになった者にとって、第二次大戦後直ぐに起こった『走泥社』のような前衛陶芸の様に陶芸から実用的要素を剥ぎ取り純粋造形として自立していくような道程とも等しく距離を取ることになることもまた当然であった。そのような前衛運動は、カントの批判哲学に端を発する自己批判的な精神によって培われたものであり、そのスタイルとしては、自らを自己規定するメディウムを「純粋」化する方向性へ突進していった「モダニズム」を背景としていることは言を俟たない。その「モダニズム」の源泉を、冒頭に掲げた「旧約聖書」の『創世記』からもはっきりと見とることができるだろう。その「エデン」という「楽園」は、文字通り「見て美しく、食べるに良いすべての木を土からはえさせた」のである。このような純粋思考は、後に、トマス・モアの『ユートピア』という名の「ディストピア」を生み出すことになる。
そのような「楽園」が、われわれ東アジアの文化圏で生を営む者にとって快楽的な共感を呼び起こす部分は少ない。対蹠的な世界として、やはり冒頭に掲げた「桃源郷」は、しかしながら、この島国に住む人々にとっては隔靴掻痒の感を抱かせるところがある。その山間に拡がる田園風景は、記憶の中の懐かしい風景のようではあるのだが、それでも1600年程過去の武陵(現、中国湖南省)という異国の説話であることが、もどかしさを感じさせるのだろう。それに相似する世界観を持つ日本の美術作品として、久隅守景の《夕顔棚納涼図屏風》を例示するのは無謀であろうか。その画を知る者は多いと思う。農民夫婦とその幼子が、粗末な小屋の傍らに設けた夕顔棚の下で涼みながら月を眺めているというシンプルな作品である。この作品は、戦後の昭和27年に長谷川等伯の《松林図屏風》と共に国宝に指定された作品としても知られている。当時の選者たちもこの作品を、この国の「理想郷」を表していると想定したのだろう。
上出惠悟の作品は、彼の出自である九谷焼を用いている。その元祖となる古九谷の絵付けを、当時(江戸末期)加賀藩に滞在していた久隅守景が指導をしていたという定説があるがここでそのことを取り上げようというのではない。その古九谷が築き上げようとしたのは、唐代に生み出された白磁に五彩の絵付の景徳鎮であった。上出が自らの作品で実現しようとしているのは、そのような連綿たる時を重ねてきた磁器の世界を舞台とし、その中の伝統的な様式を緩やかに遊ばせながら、われわれ日本人の秘かなる風景を映し出そうというのである。その軽妙で諧謔的ともいえる作品群は、江戸末期の絵師が残した庶民図と同様に、この国の何とも言えない日常の中の「理想郷」を垣間見せる。その作品群が生み出す「場」(トポス)を上出は「幽谷」あるいは「游谷」等々と名付け、見る者を悠久の世界へと誘うのである。

 

キュレーター

●中井康之 なかい やすゆき

国立国際美術館主任研究員
1959年東京生まれ。1990年京都市立芸術大学大学院修士課程修了後、西宮市大谷記念美術館に学芸員として勤務。1999年より現職。専門は近現代美術。主な展覧会として「パンリアル創世紀展」(1998年)、「イタリア抽象絵画の巨匠:アフロ ブッリ フォンタナ」展(2002年)、「もの派-再考」(2005年)、「藤本由紀夫展 +/-」(2007年)、「アヴァンギャルド・チャイナ―〈中国当代美術〉二十年―」(2008年)、「世界制作の方法」(2011年)等。また、2005年に「第11回インド・トリエンナーレ」、「シティーネット アジア2005」(ソウル市立美術館)で日本側コミッショナーを務める。

上出惠悟x中井康之トーク

上出惠悟が語る九谷焼と自作について

楽園創造(パラダイス)―芸術と日常の新地平― vol.3 上出惠悟

2013年7月13日(土)~8月24日(土)
夏休み8/11~8/19
11:00~19:00
日月祝休 入場無料

●アーティストトーク 上出x中井
7月13日(土) 18時~
Ust→ustre.am/110Z1
●オープニングパーティー
7月13日(土) 19時~

ギャラリーαM  (アルファエム)
東京都千代田区東神田1-2-11アガタ竹澤ビルB1F
T 03 5829 9109  F 03 5829 9166  alpham@musabi.ac.jp
www.musabi.ac.jp/gallery

「KUTANI CONNEXION」(大阪)

Filed under: KUTANI CONNEXION,上出惠悟,個展 — @ 2013年5月22日

阪急うめだ本店の9階アートステージにて、「九谷焼コネクション」を開催させて頂くことになりました。本展は2010年にスパイラルガーデン(東京)にて行われた展示をアップデータしたもので、上出長右衛門窯とその窯元を継ぐ立場である上出惠悟から広がる九谷焼の新しい世界をご紹介するものです。この度、阪急うめだ本店アートステージ9階にて、上出長右衛門窯「九谷焼コネクション」を開催致します。

来年で135周年を迎える九谷焼の窯元・上出長右衛門窯。その六代目に当たる上出惠悟は、九谷焼の中でも少なくなっている磁器の生成、手仕事による絵付を一貫して制作する上出長右衛門窯の企画をし、世界的なデザイナーであるハイメ・アジョンとコラボレーションを丸若屋と共に実現し、東京芸術大学の卒展で発表した磁器で制作された甘蕉から始まる上出惠悟としての作品を発表するなど、多領域にわたり活動してきました。
『上出長右衛門窯』『上出惠悟』『ハイメ・アジョン×上出長右衛門窯』など、上出惠悟が携わるブランドはそれぞれ取り組む立ち位置の違いから作品内容が異なっています。そうした上出惠悟と上出長右衛門窯の九谷焼に纏わるあらゆるものを繋ぐという意味が、今回のタイトル「九谷焼コネクション」には込められています。
今回の阪急うめだ本店9階アートステージでは、『上出長右衛門窯』『上出惠悟』『ハイメ・アジョン×上出長右衛門窯』のぞれぞれの作品をセクション毎に分け、解り易く配置し、上出長右衛門窯の全貌を理解出来る展示に致します。
(YoshimiArtsホームページ)

上出長右衛門窯「九谷焼コネクション」

2013年6月4日(火)-10日(月)
10:00-20:00 (金・土:-21:00、最終日:-18:00)

会場:阪急うめだ本店 9階 アートステージ
大阪府大阪市北区角田町8番7号
TEL.06-6361-1381(代表)
http://www.hankyu-dept.co.jp/

上出・九谷・惠悟展 『九谷焼コネクション』
KAMIDE KUTANI KEIGO EXHIBITION “KUTANI CONNEXION”

個展「上出・九谷・惠悟展  九谷焼コネクション」スパイラルガーデン(東京)

 

上出惠悟個展「遊谷」(大阪)

Filed under: 上出惠悟,個展 — @ 2013年3月25日

この度、Yoshimi Artsでは、上出惠悟の個展「游谷」(ゆうこく) を開催致します。

日本の伝統工芸は様々な問題を抱えています。生活スタイルの変容、工業製品の台頭などによる需要の低迷に伴った職人の減少は、道具や原料を作る業者にまで及び、今や伝統工芸は産業として衰退の一路を辿っていると言わざるを得ません。石川の伝統工芸である九谷焼においても、例外ではありません。 九谷焼の窯元で130年の歴史がある上出長右衛門窯の六代目に当たる上出惠悟は、九谷焼の中でも少なくなっている磁器の生成、手仕事による絵付を一貫して制作する上出長右衛門窯の商品企画をし、世界的なデザイナーであるハイメ・アジョンとのコレボレーションを丸若屋と共に実現し、東京芸術大学の卒展で発表した磁器で制作された甘蕉から始まる上出惠悟としての作品を発表するなど、多領域にわたり活動してきました。

上出惠悟は、その九谷焼に纏わるものを俯瞰的に捉え、今まで継承されてきた九谷焼の歴史の重みを脇に置き、形骸化を解き、加賀という豊かな地で育まれた九谷焼を、もう一度豊かで新鮮に感じることを再現しようと試みています。九谷焼は伝統的なものとして世代的に広く共有され、その形状や紋様はごく当たり前に流通していますが、現代のネットワーク的な視点から見ると、改めてその面白さ・愉しさを読み解くことができることを、上出惠悟の作品は示しています。それは、工芸の現代化という折衷的な作品ではなく、生活に芸術を取り込んできた豊かな日本人の伝統をそのまま継承していると言えるでしょう。

上出惠悟は、Yoshimi Artsにて2011年に個展『幽谷』(isolated)を発表し、「髑髏 お菓子壷 花詰」や「甘蕉」などの九谷焼(磁器)による作品を展示し、九谷焼のルーツから現在の自身へと続く世界を表現しました。今展は『游谷』(Floating)と題し、前回の個展『幽谷』を開催した際に割ってインスタレーションとして展示した「大皿 花詰」が金継により新しく蘇って再び展示されるなど、前回とは違う眺めの『ゆうこく』が浮かび上がることと思います。

是非ご高覧下さいます様お願い申し上げます。 (Yoshimi Arts ホームページより)

上出惠悟 「遊谷/Floating」

2013年4月8日(月)ー28日(日)
11:00-19:00 会期中無休
作家在廊日:4月8日(月)
オープニングパーティー:4月8日(月)18:00-

Yoshimi Arts
〒550-0002
大阪市西区江戸堀1-8-24
若狭ビル3F
TEL/FAX 06-6443-0080
E-MAIL info@yoshimiarts.com

「九谷の茶碗と常滑の急須 @ 群青」(福岡)

Filed under: 個展,出店・出品 — @

昨年10月に金沢で開催された「九谷の茶碗と常滑の急須」展が福岡を巡回します。会場は同じく4月に展示をさせて頂いた「群青」です。
常滑といえば急須、急須といえば常滑。朱泥の常滑と染付の九谷、産地を越えた出会いにどうぞうっとりして下さい。


前回好評であった上出長右衛門窯が今回も群青でご覧頂けます。
今回は、「お茶の時間を楽しんで頂く」をテーマに九谷の茶碗と常滑(とこなめ)から届いた急須を展示します。
「急須でお茶の味が違うんですよ」と上出夫妻から伺ったのが、この企画展のきっかけでした。
急須でお茶の味が変わるなどと考えておらず、むしろ、お茶の葉や湯の温度、器などに目を向けていたので、夫妻の話にとても惹きつけられました。
朱泥(しゅでい)急須は誰しもが思い浮かべる事の出来る、日本で最も愛用されている急須と言われてます。
しかしそれ故に量産品粗悪品も多く、産業として衰退していく現在、職人がつくりだす
本来の常滑急須の技術やその価値に触れることは多くないと思われます。
常滑焼朱泥急須は、釉薬をかけずに焼く「焼き締め」技法により土の表面に無数の小さな穴が空いています。
この穴と酸化鉄を多く含んだ土で作るためお茶をいれた時にお茶のタンニンと反応し苦みがとれ味がまろやかになると言われてます。 (群青ホームページより)

「九谷の碗と常滑の急須」上出長右衛門窯展

群青 

〒810-0045 福岡市中央区草香江1丁目6-40 大濠サザンハイツ1階
TEL/FAX 092-722-1616

平成25年 4月13日(土)ー 22日(月)

会期中無休 12時 ー 19時 (最終日は17時まで)

※13日(土)は、上出恵悟在店

※期間中 加賀棒茶 丸八製茶場 の試飲/販売もございます。

※20(土).21(日)『 KUTANI SEAL WORKSHOP』の詳細は、こちらをご覧ください。

経緯

長右衛門窯でも急須を作ってはいるが、常滑にはどうにも敵わないと感じていたそんな折に、急須コンシェルジュ・小濱綾子(こはまあやこ)さんと偶然出会った。急須に惹かれ常滑に移住された小濱さんはその魅力やお茶を楽しむ時間を伝える活動をされていて、本展はそんな彼女の協力なしには実現できなかった。
初めて常滑の職人・村田益規(むらたよしき)さんの工房にお邪魔した際、益規さんは惜しげもなく作品を見せてくれ、次々と出て来る急須に僕は感嘆し、益規さんはふんふんとハミングしておられた。その魅力は是非とも実際に手に取ってご覧頂きたいと思う。暑いはずの真夏の工房で僕は蚊に刺されることも厭わず、急須に夢中になった。
益規さんは60代前半。人がやらないことをやるという一貫した姿勢で、日々の仕事の中でも探求心を忘れない。ご本人はそれを「稽古」と仰っていた。「稽古」という言葉に、仕事への敬意や益規さんの生き方そのものが感じられる。
お茶は今も昔も嗜好品に違いない。益規さんは急須が台所の道具となってしまったことに危惧されていたが、急須もお茶も男性にこそもっと楽しんで頂きたい。益規さんの急須はテーブルまで運んで来たくなる。
急須やお茶をいれる事がこんなに楽しいものなのかと感じてくださると非常に嬉しい。急須はポーダブルだ。自宅でもオフィスでも使って欲しいと思う。

上出長右衛門窯 上出惠悟 平成24年10月(平成25年3月追記)


「くらしのなかの九谷焼展」のお知らせ(岡山)

Filed under: ハイメ・アジョン,個展 — @ 2012年11月2日

岡山市にあるアクシス・クラシックさんで上出長右衛門窯の展示会を開催します。

丈夫で使いやすいロングライフプロダクトのお店、アクシスクラシックで上出長右衛門窯の九谷焼を展示販売します。古典的な絵柄を現代的に解釈した窯のユニークな仕事と、お湯呑、お正月に向けたお皿などを取り揃えております。130年の伝統をもつ九谷焼をとりいれた新鮮なくらしをご提案します。

くらしのなかの九谷焼展-上出長右衛門窯の仕事-

場所:アクシスクラシック 2階
〒700-0951 岡山県岡山市北区田中134-105
日時:11月10日(土)ー30日(水)
住所:〒700-0951 岡山市北区田中134-105
TEL:086-250-0890
FAX:086-250-0955
E-mail:classic@axcis.jp

OPEN:10 : 00 – 19 : 00
CLOSED:水曜日 ( 祝日の場合は営業 )

クタニシール・ワークショップ開催

11月10日(土) 第一部 13:00~15:00
第二部 16:00~18:00
11月11日(日)   第三部 10:30~12:30
第四部 14:00~16:00

◎一部につき10名様(合計40名)

◎参加費/1人 3,800円(コーヒー付き)/追加での作成は1点につき3,300円いただきます。

メールでお申し込みの際はお名前、電話番号、ご住所、参加人数、日時をご明記の上、上記のアドレスまでお送り下さい

KUTANI SEAL詳細は→www .kutaniseal.com

「九谷の碗と常滑の急須」のお知らせ(石川)

Filed under: 個展,出店・出品 — @ 2012年10月2日

この度、上出長右衛門窯は「お茶の時間を楽しんで頂く」をテーマに、九谷の碗と常滑から届いた村田益規(よしき)さんの急須を展示します。
常滑といえば急須、急須といえば常滑。朱泥の常滑と染付の九谷、産地を越えた出会いにうっとり。お茶はもちろん茶房一笑、皆様のお越しをお待ちしています。


経緯

長右衛門窯でも急須を作ってはいるが、常滑にはどうにも敵わないと感じていたそんな折に、急須コンシェルジュ・小濱綾子(こはまあやこ)さんと偶然出会った。急須に惹かれ常滑に移住された小濱さんはその魅力やお茶を楽しむ時間を伝える活動をされていて、本展はそんな彼女の協力なしには実現できなかった。
先月、小濱さんと常滑の職人・村田益規(むらたよしき)さんの工房にお邪魔した。益規さんは惜しげもなく作品を見せてくれ、次々と出て来る急須に僕は感嘆し、益規さんはふんふんとハミングしておられた。その魅力は是非とも実際に手に取ってご覧頂きたいと思う。僕は蚊に刺されることも厭わず、急須を拝見した。
益規さんは62歳。人がやらないことをやるという一貫した姿勢で、日々の仕事の中でも探求心を忘れない。ご本人はそれを「稽古」と仰っていた。「稽古」という言葉に、仕事への敬意や益規さんの生き方そのものが感じられる。
お茶は今も昔も嗜好品に違いない。益規さんは急須が台所の道具となってしまったことに危惧されていたが、急須もお茶も男性にこそもっと楽しんで頂きたい。益規さんの急須は机まで持って来たくなる。本展では九谷焼と常滑焼の出会いに新たな発見をして頂けるよう展示した。
急須やお茶をいれる事がこんなに楽しいものなのかと感じてくださると非常に嬉しい。

上出長右衛門窯 上出惠悟

「九谷の碗と常滑の急須」上出長右衛門窯展

茶房一笑
10月3日(水)―11月4日(日)
10時―18時(喫茶ラストオーダー17時半)
月曜定休 *10月8日(月)は祝日につき営業(翌火曜日休)
〒920-0831石川県金沢市東山1-26-13
TEL/076-25-0108

協力:急須コンシェルジュ・小濱綾子「綾茶のお茶時間」 村田益規

 

急須コンシェルジュ・小濱綾子ワークショップ

お茶の時間を楽しむということをテーマに、急須コンシェルジュで日本茶インストラクターの小濱綾子(こはまあやこ)さんをお呼びして、お話&ワークショップを開催。常滑急須と九谷焼の楽しみ方をご提案します。

10月8日(月祝)
茶房一笑 2階ギャラリー

第一回:13時―14時
第二回:15時ー16時
参加費:1,000円
各回定員:8名
講師:小濱綾子

お問い合わせ
上出長右衛門窯 上出あゆ子
ayuko @ choemon.com

ペットボトルのお茶を買う時代に、急須でお茶をいれる楽しみを是非!

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