上出惠悟が出品する展示のご案内です。
石川県の山中温泉より大聖寺川に沿って上流へ車を走らせると、我谷ダムが見えてくる。冨士写ヶ岳の麓にある小さなダムだ。更に上流へ進むと今度は九谷ダムが広がっている。本展はこの二つのダム建設によって水没した集落、我谷村と九谷村にそれぞれ伝えられた稀代なる工藝品、我谷盆と九谷焼に魅せられた二人の作家による器と盆を超えた相互の取組みである。
【我谷盆】生活道具として作られた木の盆といえば平凡であるが、この盆の並ならぬのは堅い栗の丸太をくり出し、のみ跡を残す美しいその彫刻性。
【九谷焼】大聖寺藩の官窯であったが僅か五十年で忽然と消えた色絵磁器。謎めく歴史も然ることながら、圧倒されるはその鮮色さと大胆なる絵画性
◎本展示会は、昨年金沢で開催された「九谷 我谷(G-WING’Sギャラリー)」をもとに新作を加え新たに構成したものです。互いの枠を超えようと模索する両者の取組みにご期待ください。
「九谷 我谷」 森口信一・上出惠悟
現代美術 艸居
2014年4月5日(土)-20日(日)
オープニングレセプション:4月5日 17時-19時
〒605-0089 京都市東山区元町381-2(大和大路通から古門前通を東に入り5件目です)
TEL: 075-746-4456
10:00 – 18:30(会期中無休)