轆轤(ろくろ)という回転する台は、古代から現代に至る器作りの技術と表現を支えてきました。しかし、上出長右衛門窯を育んできたものは、単に道具や技術だけではありません。神話と歴史、文化、自然、そして異なる文化との出会いが、私たちを支え、心を踊らせてきたのです。私たちが「まつり」と呼ぶものも、それらの要素が交わる場所と言えるでしょう。
「轆轤まつり」に「熊」が加わり、今年で2回目となる「轆轤と熊のまつり」。今年は熊の出没が各地でより深刻な問題になっています。そうした現実にも思いを寄せつつ、私たちは熊を「神話や文化、自然の象徴」として捉え、恐ろしさと愛らしさ、その二つの側面を有する熊という存在から、想像力を膨らませ、歩むべき未来について考えていきたいと思います。
今年も、九谷焼が生まれる現場を開放しての工場見学、「轆轤まつり(と熊の)限定品」の販売、大人を対象とした「ねん土引き上げ大会」など様々な企画を準備しています。轆轤の上で粘土と熊が廻る二日間、是非お運びください。
第2回 上出長右衛門窯 轆轤と熊のまつり
会 期:2025年10月18日(土)〜19日(日)
開場時間:9:00〜17:00
会 場:上出長右衛門窯
住 所:石川県能美市吉光町ホ65 (寺井高校近く)
駐 車 場:120台程
TEL:0761-57-3344
◎雨天決行
◎入場無料 (入場予約・入場制限は行いません)
詳細は特設サイトをご覧ください。
https://www.kamamatsuri.com


