この度、渋谷ヒカリエ 8 階の 8/ CUBE1,2,3 に て、上出長右衛門窯と上出惠悟「九谷焼コネクション」を開催致します。
北陸、石川の地で明治十二年より九谷焼を製造する上出長右衛門窯は、卓越した技術を有する職人の手による磁器の成形から絵付までを一貫して行う窯元です。六代目にあたる上出惠悟は、窯のクリエイティブディレクターとして職人達と共に、受け継がれた文様や作品を踏襲するだけでなく、現代だからこそ出来る試みを重ね、私たちに新鮮な九谷焼との出会いを提供しています。その作品は日本のみならず海外でも広く評価を受けています。大学で絵画を学んだ上出は一方で作家としても活動し、工芸には囚われず自身が置かれた環境の中で身体を遊ばせながら作品の発表を続けています。本展「九谷焼コネクション」は先代より作り続けている作品と、上出惠悟が携わる上出長右衛門窯の作品、そして自身の作品をセクション毎に別け、上出が接続する様々な歴史や事柄から生まれる世界を体感出来るものとなるでしょう。
展示概要
渋谷ヒカリエ8/ CUBE1,2,3の3つに分割されているスペースの特性を生かして、手前から奥に(1)(2)(3)のそれぞれのスペースごとに特色のある展示を致します。
(1)
上出惠悟が2015年に名古屋で発表した個展「山の熊か、熊の山か」から新作を含めた作品を展示。上出が突如選んだテーマである熊は、人間にとって古くより狩りの対象として「畏怖」、そして「敬意」を持って、様々な神話や物語に登場する等、特別な関係を持ち続けています。また熊ほどたくさんのキャラクターになって子供達に愛される動物も他にいないのではないでしょうか。上出は広く熊や、熊に纏わるマタギやアイヌの文化に興味を持ち、北海道と東北を旅しています。
「熊について」
上出長右衛門窯 上出惠悟 「ハマ皿 楼閣山水図」「兜」
(2)
割烹食器を中心として作られている上出長右衛門窯。上出惠悟がデザインを担当し窯の顔となった笛吹シリーズやTEAシリーズなどの人気作品や、新作、限定作品、ハイメ・アジョンとのコラボレーション作品などボリュームを持って展示致します。点数は約150点。
上出長右衛門窯 「湯呑 笛吹シリーズ 申年限定猿回し」、「TEAシリーズ」
小林幹也デザイン「PICNICシリーズ」、「ちょうえもん招猫シリーズ」
3)
上出惠悟が2015年7月に黒部市美術館で開催されたグループ展で発表した作品「SHOWCASE」を展示致します。この作品は、上出惠悟がこれまで携わった窯の製品や、自身の作品、窯の歴史を辿る事が出来る写真の数々、上出が見つけ大切に蒐集して来た小物を一つの大きな展示棚に収めた、自らの環境と想いを詰め込んだ作品です。黒部市美術館の発表以降初めての展示になります。
上出惠悟 「SHOWCASE」 2015 (黒部市美術館「恋スル工芸展」展示風景)」
上出長右衛門窯と上出惠悟 「九谷焼コネクション」
Kutani Choemon & Kamide Keigo “KUTANI CONNEXION”
2016年3月2日(水)-13日(日)
11:00-20:00 (最終日 -18:00)
入場無料
トークイベント | 3月5日(土)17:00- 上出惠悟による作品解説
会場|渋谷ヒカリエ 8階 8/ CUBE1,2,3
東京都渋谷区渋谷2-21-1 TEL 03-6418-4718 (8/運営事務局)
主催 | Yoshimi Arts
渋谷ヒカリエ 8/ 展覧会ページ | http://www.hikarie8.com/cube/2016/01/post-38.shtml