轆轤(ろくろ)という回転する台は、古代から現代に至る器作りの技術と表現を支えてきました。しかし、上出長右衛門窯を育んできたものは、単に道具や技術だけではありません。神話と歴史、文化、自然、そして異なる文化との出会いが、私たちを支え、心を踊らせるのです。私たちが「まつり」と呼ぶものも、それらの要素が交わる場所と言えるかもしれません。3回目となる今年の「轆轤まつり」は、新たに「轆轤と熊のまつり」としてリニューアルします。
2015年より上出長右衛門窯では熊をモチーフにした作品をいくつか作ってきました。熊とは先に述べた神話や文化、自然、出会いを象徴させる存在として捉えています。恐ろしい存在でありながらも愛らしいイメージを有する熊という存在に大きな想像力をもらいながら、度々山から里に下りてくる熊からも、私たちが受け取らなければならない何かについても考えてみたいと思います。
これまで同様に、九谷焼が生まれる現場を開放しての工場見学、「轆轤まつり(と熊の)限定品」の販売、大人を対象とした「ねん土引き上げ大会」など様々な企画を準備しています。轆轤の上で粘土と熊が廻る二日間、どうぞお楽しみください。
「上出長右衛門窯 轆轤と熊のまつり」
会 期:2024年 10月19日(土)・20日(日) 開場時間:9:00〜17:00
全日フリー入場制 (入場予約・入場制限は行いません)
会 場:上出長右衛門熊 〒923-1123 石川県能美市吉光町ホ65
問い合わせ :上出長右衛門熊 轆轤まつり実行委員会
TEL 0761-57-3344 / FAX 0761-58-5344
*詳細は今しばらくお待ちください。
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