「AKOMEYA/上出長右衛門窯 白地の器市」(東京)

Filed under: 出店・出品 — @ 2017年1月13日

弊社製品を多く扱ってくださっているAKOMEYA銀座店で開催される「AKOMEYA 蚤の市」で上出長右衛門窯の白地の器市が開かれます。

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上出長右衛門窯 白地の器市

1月21日(土)〜2月3日(金)
AKOMEYA TOKYO 銀座店
〒104-0061 東京都中央区銀座2-2-6
03-6758-0270
11:00〜21:00(最終日は17:00)

「縞模様のないシマウマのようなもの」

絵付が主役である九谷の産地では、何も描いていない白い器を「素地(きじ)」と呼びます。素地は絵の具などと同じ材料のひとつのように考えられているので、普段は素地の状態でお客様にお売りすることはありません。これは九谷の人にとって一番大切な工程である絵付をしないことは「重大な手抜き」でしかなく、いくら世間で白い器が流行っていても、そのような考えをそもそも持っていないからです。九谷焼から絵付を取ることは縞模様のないシマウマのようなもので、決して切り離すことのできない生まれ持ったアイデンティティーなのだと思います。しかしながら自分たちの、上出長右衛門窯の素地について今一度考えてみますと、分業制ではなく全ての工程を一貫で生産している私たちだからこそ胸を張って言えることがありました。絵付が主役であることに違いはありませんが、素地だってひとつひとつ丹精込めて作っているのです。この道40年のロクロ師がずっと縁の下を支えています。そうやって出来上がった真っさらな素地と対峙し、絵付師がそこに何を描こうかと考える時、そこには何にも囚われない喜びがあります。しかしもしかするとここで私たちの素地を手に取って頂いた皆様にとっても同じ喜びをお持ち頂けるかもしれません。長右衛門窯の白い器は大切なご家族やご友人をもてなす為の材料のひとつとしてきっとお役に立てるのではないかと思います。

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