「九谷の碗と常滑の急須」(石川)

Filed under: 個展 — @ 2014年12月10日

九谷焼窯元・上出長右衛門窯が作る多様な絵付の茶碗と、常滑の急須職人・村田益規が作る多様な形の急須の展覧会。
第三回となる合同展、職人同士が互いに幾度も工房を訪れ技を切瑳し、より磨きがかかった両者の仕事をぜひご覧頂きたく思います。産地を越えた出会いをどうぞお楽しみください。

常滑焼

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「九谷の碗と常滑の急須」上出長右衛門窯と村田益規

会期:平成27年1月3日(土)~1月29日(木)

茶房一笑

10時―18時(喫茶ラストオーダー17時半)
月曜定休(月曜祝日の場合は翌日休業)
〒920-0831石川県金沢市東山1-26-13
TEL/076-25-0108

村田益規(むらたよしき)

1950年常滑生まれ。常に探究心を持ち続けながら独自に生み出されたさまざまな形と精巧な技術により、嗜好性の高い日本茶を楽しむための急須を多く生み出している。

第一回(石川)
第二回(福岡)

※写真の茶托は非売品。

「九谷の茶碗と常滑の急須 @ 群青」(福岡)

Filed under: 個展,出店・出品 — @ 2013年3月25日

昨年10月に金沢で開催された「九谷の茶碗と常滑の急須」展が福岡を巡回します。会場は同じく4月に展示をさせて頂いた「群青」です。
常滑といえば急須、急須といえば常滑。朱泥の常滑と染付の九谷、産地を越えた出会いにどうぞうっとりして下さい。


前回好評であった上出長右衛門窯が今回も群青でご覧頂けます。
今回は、「お茶の時間を楽しんで頂く」をテーマに九谷の茶碗と常滑(とこなめ)から届いた急須を展示します。
「急須でお茶の味が違うんですよ」と上出夫妻から伺ったのが、この企画展のきっかけでした。
急須でお茶の味が変わるなどと考えておらず、むしろ、お茶の葉や湯の温度、器などに目を向けていたので、夫妻の話にとても惹きつけられました。
朱泥(しゅでい)急須は誰しもが思い浮かべる事の出来る、日本で最も愛用されている急須と言われてます。
しかしそれ故に量産品粗悪品も多く、産業として衰退していく現在、職人がつくりだす
本来の常滑急須の技術やその価値に触れることは多くないと思われます。
常滑焼朱泥急須は、釉薬をかけずに焼く「焼き締め」技法により土の表面に無数の小さな穴が空いています。
この穴と酸化鉄を多く含んだ土で作るためお茶をいれた時にお茶のタンニンと反応し苦みがとれ味がまろやかになると言われてます。 (群青ホームページより)

「九谷の碗と常滑の急須」上出長右衛門窯展

群青 

〒810-0045 福岡市中央区草香江1丁目6-40 大濠サザンハイツ1階
TEL/FAX 092-722-1616

平成25年 4月13日(土)ー 22日(月)

会期中無休 12時 ー 19時 (最終日は17時まで)

※13日(土)は、上出恵悟在店

※期間中 加賀棒茶 丸八製茶場 の試飲/販売もございます。

※20(土).21(日)『 KUTANI SEAL WORKSHOP』の詳細は、こちらをご覧ください。

経緯

長右衛門窯でも急須を作ってはいるが、常滑にはどうにも敵わないと感じていたそんな折に、急須コンシェルジュ・小濱綾子(こはまあやこ)さんと偶然出会った。急須に惹かれ常滑に移住された小濱さんはその魅力やお茶を楽しむ時間を伝える活動をされていて、本展はそんな彼女の協力なしには実現できなかった。
初めて常滑の職人・村田益規(むらたよしき)さんの工房にお邪魔した際、益規さんは惜しげもなく作品を見せてくれ、次々と出て来る急須に僕は感嘆し、益規さんはふんふんとハミングしておられた。その魅力は是非とも実際に手に取ってご覧頂きたいと思う。暑いはずの真夏の工房で僕は蚊に刺されることも厭わず、急須に夢中になった。
益規さんは60代前半。人がやらないことをやるという一貫した姿勢で、日々の仕事の中でも探求心を忘れない。ご本人はそれを「稽古」と仰っていた。「稽古」という言葉に、仕事への敬意や益規さんの生き方そのものが感じられる。
お茶は今も昔も嗜好品に違いない。益規さんは急須が台所の道具となってしまったことに危惧されていたが、急須もお茶も男性にこそもっと楽しんで頂きたい。益規さんの急須はテーブルまで運んで来たくなる。
急須やお茶をいれる事がこんなに楽しいものなのかと感じてくださると非常に嬉しい。急須はポーダブルだ。自宅でもオフィスでも使って欲しいと思う。

上出長右衛門窯 上出惠悟 平成24年10月(平成25年3月追記)


「九谷の碗と常滑の急須」のお知らせ(石川)

Filed under: 個展,出店・出品 — @ 2012年10月2日

この度、上出長右衛門窯は「お茶の時間を楽しんで頂く」をテーマに、九谷の碗と常滑から届いた村田益規(よしき)さんの急須を展示します。
常滑といえば急須、急須といえば常滑。朱泥の常滑と染付の九谷、産地を越えた出会いにうっとり。お茶はもちろん茶房一笑、皆様のお越しをお待ちしています。


経緯

長右衛門窯でも急須を作ってはいるが、常滑にはどうにも敵わないと感じていたそんな折に、急須コンシェルジュ・小濱綾子(こはまあやこ)さんと偶然出会った。急須に惹かれ常滑に移住された小濱さんはその魅力やお茶を楽しむ時間を伝える活動をされていて、本展はそんな彼女の協力なしには実現できなかった。
先月、小濱さんと常滑の職人・村田益規(むらたよしき)さんの工房にお邪魔した。益規さんは惜しげもなく作品を見せてくれ、次々と出て来る急須に僕は感嘆し、益規さんはふんふんとハミングしておられた。その魅力は是非とも実際に手に取ってご覧頂きたいと思う。僕は蚊に刺されることも厭わず、急須を拝見した。
益規さんは62歳。人がやらないことをやるという一貫した姿勢で、日々の仕事の中でも探求心を忘れない。ご本人はそれを「稽古」と仰っていた。「稽古」という言葉に、仕事への敬意や益規さんの生き方そのものが感じられる。
お茶は今も昔も嗜好品に違いない。益規さんは急須が台所の道具となってしまったことに危惧されていたが、急須もお茶も男性にこそもっと楽しんで頂きたい。益規さんの急須は机まで持って来たくなる。本展では九谷焼と常滑焼の出会いに新たな発見をして頂けるよう展示した。
急須やお茶をいれる事がこんなに楽しいものなのかと感じてくださると非常に嬉しい。

上出長右衛門窯 上出惠悟

「九谷の碗と常滑の急須」上出長右衛門窯展

茶房一笑
10月3日(水)―11月4日(日)
10時―18時(喫茶ラストオーダー17時半)
月曜定休 *10月8日(月)は祝日につき営業(翌火曜日休)
〒920-0831石川県金沢市東山1-26-13
TEL/076-25-0108

協力:急須コンシェルジュ・小濱綾子「綾茶のお茶時間」 村田益規

 

急須コンシェルジュ・小濱綾子ワークショップ

お茶の時間を楽しむということをテーマに、急須コンシェルジュで日本茶インストラクターの小濱綾子(こはまあやこ)さんをお呼びして、お話&ワークショップを開催。常滑急須と九谷焼の楽しみ方をご提案します。

10月8日(月祝)
茶房一笑 2階ギャラリー

第一回:13時―14時
第二回:15時ー16時
参加費:1,000円
各回定員:8名
講師:小濱綾子

お問い合わせ
上出長右衛門窯 上出あゆ子
ayuko @ choemon.com

ペットボトルのお茶を買う時代に、急須でお茶をいれる楽しみを是非!

九谷焼窯元 上出長右衛門窯とは/About us

Filed under: — @ 2010年1月25日

時代を経ても瑞々しさを感じられる九谷焼

上出長右衛門窯は明治12年(1879年)、九谷焼中興の祖である九谷庄三の出生地、石川県能美郡寺井村に創業しました。

東洋で始まった磁器の歴史を舞台にしながら、伝統に固執しない柔軟な姿勢で、割烹食器を中心に発表しています。職人による手仕事にこだわり、時代を経ても瑞々しさを感じられる九谷焼の焼造を目指しています。

年に一度窯を解放し、絵付体験や蔵出し市などをお楽しみ頂ける窯まつり(5月連休)を開催しています。

上出長右衛門窯オンラインショップ http://www.choemonshop.com
上出長右衛門窯9デイズショップ https://9days.shop
窯まつり特設サイト https://www.kamamatsuri.com
note 上出長右衛門窯の道行 https://note.com/choemon

SNS→Instagramtwitter,Facebook,YouTube

KUTANI CHOEMON

Maker of fine porcelain ware for Japanese cuisine

Founded in 1879 in Nomi, Ishikawa, Kutani Choemon proudly produces Japanese tableware, all lovingly handcrafted by master artisans and drawing upon East Asia’s rich porcelain heritage. Festooned in deep, vibrant indigo blue and the five traditional colors of Kutani pottery, our creations take you on a journey to the classical yet fresh and dynamic world of Kutani ware.

Operating in a region where the various steps of pottery crafting are usually split among different studios, we were among the first to bring the entire process together under one roof. While continuing to further hone our skills each day, we also strive to take our potential to new heights by embracing diverse challenges, as seen in our collaboration with Spanish designer Jaime Hayon and our production of unique creations such as skull-shaped candy jars, one of which is part of the collection ofthe 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa.

上出長右衛門窯

明治12年/1879年 石川県能美郡寺井村に初代長右衛門が創業、旅籠業を並業
明治30年/1897年 二代長右衛門が九谷焼製造販売を専業とする

昭和16年/1941年 本窯を導入し、長右衛門窯と号す
昭和43年/1968年 瓦斯燃料による本窯を導入する
昭和44年/1969年 明治神宮御依頼による「花瓶」を献納の栄を賜る
昭和49年/1974年 都内で初となる個展を小田急百貨店にて開催
昭和51年/1976年 新たな工場を建設、現在の吉光町へ移転
昭和58年/1983年 昭和天皇御県来の折、御使用の御器製作の栄を賜る
昭和59年/1984年 全国伝統工芸品展にて通産省局長賞を受く
平成3年/1991年 四代目、日本煎茶工芸協会理事に推挙される
平成8年/1996年 四代目、藍綬褒章を受く
平成12年/2000年 沖縄サミットの折、晩餐会の器に用いられる
平成15年/2003年 四代目勲五等雙光旭日章を受く
平成20年/2008年 新宿伊勢丹にて個展を開催
平成21年/2009年 東京、森美術館にて丸若屋と製作した「髑髏 お菓子壺」を出品
平成22年/2010年 東京、スパイラルガーデンにて個展「九谷焼コネクション」開催
平成23年/2011年 ハイメ・アジョン氏デザインの食器をイタリア、ミラノにて発表/「髑髏 お菓子壺」が金沢21世紀美術館に収蔵される
平成24年/2012年 常滑の急須職人村田益規氏と金沢茶房一笑にて二人展を開催
平成27年/2015年 フランス、パリNAKANIWAにて海外初個展を開催
平成28年/2016年 歌舞伎役者の三代目中村勘太郎丈、二代目中村長三郎丈初舞台に際し記念品を製作
平成29年/2017年 瓦斯(ガス)窯導入五十年を記念し初窯祭を斎行
平成30年/2018年 デンマーク・Sing Tehusとドイツ・ Yodaの二箇所で展覧会を開催
令和元年/2019年 創業140年を迎え、金沢・美術倶楽部でKUTANI CONNEXIONを開催

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 上出惠悟/KEIGO KAMIDE

1981年石川県生まれ、2006年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。同年より、1879(明治12)年創業の九谷焼窯元である上出長右衛門窯の後継者として、職人と共に多くの企画や作品の発表、デザインに携わる。2013年合同会社上出瓷藝(かみでしげい)設立を機に本格的に窯の経営に従事。東洋から始まった磁器の歴史を舞台に普遍的で瑞々しい表現を目指すと共に、伝統や枠に囚われない柔軟な発想で九谷焼を現代に伝えている。主な仕事として、伝統柄をアレンジした「笛吹」や、スペイン人デザイナーを招聘した「JAIME HAYON×KUTANI CHOEMON」シリーズ、九谷焼の転写技術を活かした「KUTANI SEAL」などがある。また個人としても磁器を素材に作品を制作し、精力的に個展を開催している。2019年秋に大阪のYoshimi Artsで個展を開催予定。
KAMIDE KEIGO→Instagram

主な個展
2019「静物/Still Life」(Yoshimi Arts/大阪)
2018 「声」(t.gallery/東京)、「磁彫展」(横浜髙島屋 美術画廊/神奈川)
2017 「わすればなん」(東京日本橋髙島屋 美術画廊X/東京)
2016 「熊居樹孔」(Yoshimi Arts/大阪)
2015 「山の熊か、熊の山か」(名古屋松坂屋 美術画廊/名古屋)
2014 「硯海の貝」(Yoshimi Arts/大阪)
2013 「楽園創造(パラダイス)-芸術と日常の新地平-vol.3 上出惠悟」(gallery αM/東京)、「游谷」(Yoshimi Arts/大阪)
2012 「甘蕉」(pARa:siTe/石川)
2011 「幽谷」(Yoshimi Arts/大阪)

コレクション
金沢21世紀美術館、 能美市、Japigozzi Collection、 高橋コレクション、MONTBLANC JAPAN

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